質問者男性1

投資に興味はあるんだけど、数字ってどうも苦手…。
数字に弱いとが投資に不利?

今日はこんな疑問に答えていきます。

本記事の内容
  • 数字に弱いと投資に不利か?
  • 数字に弱いと投資に不利な理由
  • 投資家がマスターすべき数学能力6つ

投資で成果を出したい、少しでも資産形成を成功させたいなら絶対に数字に強くなった方が良いです。

でも、難しい計算ができる必要はありません。
ここで紹介する数学能力をマスターすれば、投資に役立てることができます。

数字に弱いと投資に不利か?

数字に弱い女性
数字に弱いと投資に不利か?
  • 答えはYES。数字に弱いと不利。
  • ただし、単純な計算ができればOK。使うのはせいぜい中学レベル
  • 数式の意味を知っていること、自分で立式できることが大切

結論としては、「数字に弱いと不利」です。
しかし、微積分のような複雑な計算ができる必要は全くありません。

投資に関して必要な計算の多くは中学生レベル、(稀に高校レベル)までです。

むしろ、計算やその結果が表す意味、自分がしたい計算を式にできる能力がより重要です。
そのためには式の意味を調べたり、自分で計算するといった訓練が必要になります。

数字に弱いと投資に不利な理由

数字に弱いと投資に不利な理由
数字に弱いと投資に不利な理由
  • 現在地と目標を数字で表せない
  • 行動による結果を予測できない
  • 目標にあった行動が決められない

答えは、「目標にあった行動が決められないから」です。

多くの目標は数字で表します。
そして、目標と現在地のギャップの大小によってとるべき行動が変わります。

行動によって得られる結果も、ある程度は数字で予測することができます。

このとき、目標にあった行動が選べないと、「こんなはずじゃなかったのに…」といった結果しか得られません。だから、数字に強くなる必要があります。

例えば、月間目標が契約10件の営業マンがいたとします。

この人が数字に弱い人ならば、営業方法を闇雲に決めてしまうでしょう。
これは、当たりがあるのか怪しい屋台くじを引くようなものです。

一方、数字に強い人はまず過去のデータを集めます。
そして、どんな行動が契約に結び付くのかを探し当てられます。
過去に成功した方法を実践すれば、同じ結果が得られる可能性は高いですね。

このように、現状、目標、行動による結果や確率を数字で表せる人は、成果に結びつく行動を予想できます。この一連の行動ができる人こそ、「数字に強い」人だと考えます。

投資家がマスターすべき数学能力6つ

投資家がマスターすべき数学能力6つ

数字に強くなるために、難しい計算ができる必要はありません。

中学生レベルまでの計算ができればほとんど十分です。
特に投資家がマスターすべき数学能力6つを紹介します。

四則演算(足し、引き、かけ、わり算)

すべての計算の基礎です。あなどれません。小学生では3年間も費やします。

どの場面でどれを使うべきか?を知らないと大きな勘違いを生む可能性があります。
自分で立式できることが最も重要です。

また、簡単な計算ほど単純な計算ミスが起きやすいです。
多くの人が会社で単純な計算ミスを経験していると思います。

割合・確率

おそらく、投資家にとって最も大事な分野です。
割合が何を表すか?をきちんと知らないと、うわべの数字だけで判断してしまう可能性があります。

また、何の、何に対する割合を重視するのか?にはその人のセンスが表れます。

例えば、株を買う場合に、PERを重視する人がいれば、PBRを重視する人もいます。
それはその人の投資に対する狙いの違いによるもの。
これらの指標の意味を知れば適切な選択ができます。

平均値

中身は足し算とわり算ですが、とてもよく使います。
個々のデータは重視せず、全体としての傾向を知りたいときに役立ちます。

投資による結果は必ずばらつきがあります。平均値を使えば、数年後などのリターンなど、収束する結果をある程度の精度で予測できます。

ただし、平均値は個々のデータを消し去ります。
情報の発信側に有利な平均化がされていないか、注意する必要があるでしょう。

期待値

意思決定に重要な分野です。確率と平均値から求められます。

ただし、期待値も個々のデータを消し去ります。
そのため、期待値を用いる際には、ばらつき(分散)をセットで考慮しましょう。これによって失敗が減ります。

例えば、宝くじのリターンは1億円を超える可能性もありますが、期待値は150円。
投資目的で300円のくじを買うべきかどうか、結果は明らかですね。

分散(ばらつき)

結果にどれくらいばらつきがあるか?を表す統計的手法です。

投資において、リターンは常に上振れ、下振れします。
下振れをどの程度許容できるかをあらかじめ予測しておくと失敗が少ないです。

確率とセットで、標準偏差を知っておくと判断がしやすいです。
実用例としては、テクニカル指標のボリンジャーバンドの3σラインなどがあります。

表計算ソフト(エクセルなど)知識

今の時代、暗算や電卓ではほとんど計算しません。
複雑な計算でも間違いなく実行してくれることが強みです。

関数を正しく使えば、どの数学分野でも正確に計算してくれます。

ただし、結果にだけ注意して計算過程を軽視しがちです。
そのため、単純な計算ミスが発生する可能性があります。

計算が終わっても気を抜かず、思い通りの結果が得られたか確認するクセをつける必要があります。 

まとめ

数字に弱いと投資に不利な理由と、マスターすべき6つの数学能力を紹介しました。

数学能力があまり必要ないことがご理解いただけたと思います。
大事なのは、これらの計算ができることではありません。
数字の表す意味を知って、自分の行動を決めることです。

そのためには数字が表す意味をきちんと知っていく必要があります。
今後、投資家にとって大事な数字を紹介しますので、一緒に勉強していきましょう!